自己紹介

 はじめまして.

 ハンドボールコーチのエンマです.

 私は,現在,ジュニアカテゴリーの男女チームのコーチをしています.選手歴は12年あり,その後,ユースカテゴリーの女子チームのコーチをしていた経験もあります.

 このブログでは,日々の実践の記録や,所感についてまとめていこうと思います.

ハンドボールのコートプレーヤーに必須のスキルとは?

 ハンドボールのコートプレーヤーに必要なスキルを大きく分類すると,パス,キャッチ,ドリブル,シュートに大別される.これらは,主に,オンザボールの動きと言われ,ボールを持っているときの動きを指す.これとは対に表現されるのが,ボールを持たないときの動き,すなわち,オフザボールの動きである.今回の記事では,特に,オンザボールの動きに着目して,私が日頃指導している選手たちの課題について整理していこうと思う.

 

 私が現在指導しているチームはジュニアカテゴリーに該当する.彼らの多くはインターハイに出場してきた選手がほとんどだが,まだまだ伸びしろは十分といったところだ.私が彼らに可能性を感じる点は,ボール操作の方法にある.対戦する相手との間に,圧倒的な競技力の差があれば,ボールをお腹の前に抱えて,スピードを活かしたフェイントで1対1を攻略できるであろう,もしくは,対戦する相手に対して,圧倒的に形態的に有利であれば,気持ちよくステップを踏んでロングシュートで攻略できるであろう.しかしながら,競技レベルが上がってくれば,複数の選択肢を持たなければ,対峙する相手に簡単に読まれ阻止されることにつながる.では,どのようにすれば,複数の選択肢を持ちながらプレーすることが可能になるのであろうか.

 

 複数の選択肢を持ちながらプレーするとは,具体的には,バックプレーヤーであれば,ポストパスとサイドへのパスを選択肢に持ちながら,カットインプレーをしたり,逆のサイドへのとばしパスとポストパスの選択肢を持ちながら,ミドルシュートを撃ったりするということである.これを可能にするボール操作というのが,ボールをできるだけ身体から離した位置で保持/コントロールする習慣であると私は考える.

 

 自身やチームメートのプレーを思い浮かべて欲しい.いつも1対1を止められる人は,ボールをお腹の前に抱えてフェイントありきの(シュートやパスがない)プレーをしていないであろうか,もしくは,空いているポスト,サイドはお構いなしにシュートばかり撃っていないだろうか.前者は確実にボールを保持する位置に問題があるだろう.なぜなら,パスもシュートもある状態でも,フェイントは可能なのだから.後者は,ボールの位置もさることながら,人数の把握に問題があるかもしれない(これについては今後記事にしたいと思う).

 

 本記事では,「ハンドボールのコートプレーヤーに必須のスキルとは?」などと,風呂敷を広げすぎた感は否めないが,私が伝えたいことは,複数の選択肢を持ちながらプレーせよ!そのためには,複数の選択肢,つまり,パス,ドリブル,シュートを可能にするために,できるだけ身体から離れた位置でボールを保持/コントロールする習慣を身につけよ!ということである.